今日は東京の早稲田にある父方系のお墓参りに行ってきました。
嫁がどうしても子供が生まれる前にというもので、今回に至ったわけです。
早稲田のお墓に行く際に乗った電車は都電荒川線といい都内唯一のチンチン電車なんですよ。
ちなみになぜこんな場所から乗ったかというと東京の事務所が荒川区の町屋にあって、以前私もこの場所に住んでいました。
猿ヶ京で宿を継ぐ事になり引っ越してきましたが、久々に見ると懐かしい光景です。
下高井戸のチンチン電車ももうなくなたということなので、この電車が唯一ということになります。
私の父が言うには昔の電車はほとんどがチンチン電車だったようです。
実際乗ってみると車と併走して走る姿はなかなか面白い感覚です。
車の信号で止まったり動いたり・・・発車する時もほんとにチンチン言っています。
チンチン電車も歴史があるようなので調べてみました。
日本の路面電車について
日本においては、路面電車は軌道法の管轄下にあり、鉄道事業法に基づく一般の鉄道とは明確に区別されている。原則として併用軌道を走行するのが路面電車で、道路外を走行するのが鉄道だが、実際には例外も多い。なお、同じく日本の道路交通法では、「レールにより運転する車」と定義している。また都市計画法に定める都市施設においても、路面電車は都市計画道路のうちの「特殊街路」に分類される。 経営形態としては、地方自治体による地方公営企業(交通局)、一般の私鉄と同じ純民間企業、第三セクター鉄道によるものがある。
歴史は1895年(明治28年)に京都市で開通した京都電気鉄道(後、京都市電)をはじめとして、大正から昭和初期にかけて大都市圏を中心に、数多くの軌道が整備された。その中には都市間高速軌道(インターアーバン)として建設され、現在の高速鉄道路線の前身となったものもある(京王線、阪神本線など)。
なお1960年代の札幌では非電化区間も存在していたため、路面気動車もごく少数ながら製作されていた。
1932年には65都市82事業者、総路線長1479kmと最盛期となり、戦前から戦後には、都市の重要な交通手段として機能していたが、1960年代の高度成長時代に自動車の所有率が増加すると、モータリゼーションの流れに押され路面電車は渋滞の元凶だとされ、1970年代末にかけて各地で廃止された。「できるだけ路面電車はなくしていきたい。しまいには皆無にいたしたい」とする当時の大臣の答弁も残っている。自動車技術の発展によりバスが大型化され、バスの定員が路面電車と遜色がなくなったため、運営コストの安いバスが選択されたのも自然の流れである。一部の大都市(政令指定都市)では地下鉄が建設されたが、多くの都市ではバスが代替となった。そのため、2008年現在日本で路面電車が走っているのは20箇所以下と少ない。それでも隣国の大韓民国においては全廃(1968年)、中華人民共和国においては長春・大連・香港の3都市にしかないことからすれば、アジア諸国の中ではかなり多い方である。
一方で、20世紀末以降、環境負荷の軽減、バリアフリー及び交通渋滞緩和の観点から世界各地で路線の復活および好評を博している事実に触発され、日本でも再評価の動きが高まった。2006年には新幹線工事に伴う富山駅高架化工事に伴い、西日本旅客鉄道の富山港線を市内の基幹交通機関として再整備した富山ライトレールが開業した。なお3つの異なる事業者が路面電車を運営している都道府県は、2008年現在のところ富山県が唯一である。岡山や広島などでは、廃止された路線の復活や新規路線の建設といった計画もあるが、橋の改修や道路幅の不足によって実現していない。
省エネルギー性の高いVVVF制御は、現在の日本の電気鉄道で電車の制御方式として広く採用されているが、その先駆として国内で実用化された例は熊本市交通局の路面電車であったように、現在では路面電車も車両技術(機構・デザイン)面で最先端のLRVを採用する例は少なくない。しかし現場からは、加減速性能やマスコン操作からの応答性を考えるとVVVF制御は郊外電車向きで路面電車向きではない、抵抗制御やチョッパ制御が良いとの声も根強いとされる。
「チンチン電車」という通称
これはフートゴングの音や、車掌が運転士にあるいは運転士が車掌に合図を送るために鳴らしていた鐘(ベル)の音に由来する。鐘の音は以下のような意味で使用されていた。
走行中電車が停留場に近づいたとき「チン」と1回鳴らせば「降客があるため停車せよ」または「停車する」
「チンチン」と2回鳴らせば「降客がないので通過しても良いか」または「良い」
さらに停車中に「チンチン」と2回鳴らした場合は「乗降がすんだので発車しても良いか」または「良い」
「チンチンチンチン」と3回以上鳴らせば「直ちに停車せよ」または「停車する(非常停車)」
現在でも都電荒川線の全車両で発車時に聞くことができる(ただし現在は全列車がワンマン運転のため、上記で述べた車掌・運転士同士の連絡には用いられず、乗客に対する発車合図という位置付けである)ほか、函館市交通局で夏季に限って運行されている箱館ハイカラ號の他、土佐電気鉄道の「維新号」でも今もなおこの鐘が信鈴として使用されている。 また広島電鉄ではツーマンで運行しているときに車掌が運転士にブザーで合図を送っているが、鐘がブザーに変わっただけで上記と全く同じ運用をしている点が興味深い。
なお、路面電車以外を含めれば名古屋鉄道(ただし300系以降の車両は2打式ブザーに変更)や京阪電気鉄道・阪急電鉄・阪神電気鉄道・近畿日本鉄道・南海電気鉄道・京都市営地下鉄烏丸線・大阪市営地下鉄・筑豊電気鉄道等でも、ベル2連打による合図を残しているが(ワンマン運転路線を除く。過去には叡山電鉄などでも行っていた)、これも路面電車時代の名残といえる(特に関西は路面電車発祥の会社が多いため、それが顕著である)。関東でも、京成電鉄が発車時にブザー2回、停車駅が近づいた時にブザー1回と、路面電車式の合図を行なっている。 特に阪急電鉄では梅田駅ホーム入線時の過走を防止するためにベル単打での合図も行っている場合がある。