みなかみのフキと山菜に目を向けると、春から初夏へ移る山里の変化がよく分かります。2007年5月28日の元記事には、旅籠屋丸一、ロッジガルニ、万葉亭の周辺でフキが育ち、収穫後にきゃらぶき、煮物、フキにしんなどへ調理される予定だったことが記されていました。
これは当時の出来事を残した記録です。2026年現在、同じ料理が宿で提供されることや、敷地内のフキを収穫することを約束するものではありません。献立は季節、仕入れ、生育状況によって変わるため、食事内容を目的に訪れる場合は各施設へ事前に確認してください。
2007年、宿の庭で育っていたフキ
元記事を書いたスタッフは、いくつかのフキ料理のなかでも、きゃらぶきを特に楽しみにしていました。まだ育つ途中のフキを眺め、収穫の日と、お客様へ一品として出せる日を待つ文章からは、食材になる前の植物も日々見守っていたことが伝わります。
一方、当時の宿泊者が宿の敷地内の植物を無断で採ってしまう出来事も記録されています。見た目には自然に生えた草に見えても、宿が料理や景観のために管理している植物かもしれません。この注意は現在の旅でも大切にしたいマナーです。
フキ料理は山里の季節を映す
フキは、葉柄を煮物などに使うほか、地域や家庭ごとに下ごしらえや味付けが異なります。元記事に登場するきゃらぶき、フキの煮物、フキにしんも、当時の宿で思い描かれていた食べ方として残します。ただし、本記事は調理方法や安全な食用判定を案内するものではありません。
野生植物には似た姿のものがあり、生育場所の管理状況も外からは分かりません。知識のない状態で採取・調理せず、提供される料理についてアレルギーや食事制限がある場合は、予約時または食事前に宿へ相談してください。
宿の敷地や道端では採らずに観賞する
宿の庭、農地、私有地、公園、保護区域では、所有者や管理者の許可なく植物を採らないことが基本です。宿のスタッフが育てている食材や庭づくりの一部である可能性があります。道路沿いでも、安全上の問題や土地の権利があるため、自由に持ち帰れるとは考えないでください。
写真を撮るときも、植栽へ踏み込まず、通路をふさがず、ほかの宿泊者や民家が写り込まないようにします。採取できる体験へ参加したい場合は、主催者が範囲、時期、道具、持ち帰り方法を明示している正式なプログラムを選びます。
みなかみの春は新緑と雪解けの季節
みなかみ町観光協会は、町の春を、桜や新緑が山里を彩り、雪解け水が流れる季節として紹介しています。山菜だけを目的にせず、芽吹きの色、雨上がりの葉、山並みに残る雪など、景色全体を楽しむと、短い季節の表情に出会えます。
最新の観光情報や立ち寄り先は、みなかみ町観光協会「みなかみ町の四季」と、公式観光サイトで確認できます。営業時間、休業日、食事内容、交通は変更されることがあるため、出発直前にも各施設の公式案内をご覧ください。
当時の記録を、現在の旅の手がかりに
2007年の記事の価値は、古い献立を現在も提供しているように見せることではなく、宿の周りの植物をスタッフが大切に見守っていた日常を伝える点にあります。古い日記を読み直すと、料理の一皿が、土地の季節や人の手入れにつながっていることに気づけます。
山里の緑を眺め、旬を急がず待つひとときは、日常に「回復の余白」をつくる旅の体験にもなります。ここでいう回復は、フキや山菜による医療的・身体的な効果ではなく、季節へ意識を向けて自分の時間を取り戻すというブランド体験を表しています。
初回公開:2007年5月28日/全面再編集:2026年8月9日。料理名と施設周辺の様子は当時の記録です。現在の採取・料理提供・生育状況を保証しません。掲載画像は生成ビジュアルで、特定施設の現況を示すものではありません。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。幼少期からテニスに打ち込み、全国大会やオーストラリア留学を経験。
中央大学卒業後、中国整体・サプリメント・アロマ関連など、人の身体や暮らしに関わる仕事に携わる。
現在は旅籠屋丸一の代表取締役・15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。
このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

