旅籠屋丸一と万葉亭の歴史をたどると、宿の名前は看板から消えれば終わり、ではないことに気づきます。昔を知る人の記憶や建物の呼び名に残り、今の滞在にもそっと顔を出します。このページでは2011年の記事を手がかりに、現在の公式案内で確認できる範囲をつなぎ直します。
旧記事の題名は『旅籠屋丸一と万葉亭の合併』。本文は短く、翌月から二つの宿を一つにするという当時のお知らせでした。ただし、正式な統合日や契約上の扱い、当時と現在の設備構成まで裏づける一次資料は残っていません。そこで今回は、確認できない日付や風呂の数を補って物語にせず、『万葉亭』という名前が今どう生きているかを中心に更新しました。
2011年の記事が伝えていた節目
2011年6月15日の旧記事には、旅籠屋丸一と万葉亭を一つの宿として運営していく趣旨が記されていました。これは当時の宿から発信された記録として大切です。一方で、短い文章だけから法人上の合併や正確な実施日を決めつけることはできません。
このページでは、旧記事の公開日を歴史の目印として残しつつ、『2011年に一体運営への移行が告知された』という範囲に表現をとどめます。昔の記録を大切にすることと、分からない部分を分からないままにしておくことは、どちらも同じくらい大事だと考えています。
現在も残る「万葉亭」の名前
現在の旅籠屋丸一公式サイトでは、宿全体を『旅籠屋丸一』として案内しています。そのなかで客室『楓』は万葉亭離れ、『楢』『椚』『椎』は万葉亭2階と表記されています。万葉亭は過去の別宿名としてだけではなく、館内の場所を示す呼び名として今も使われています。
本館、万葉亭、一棟貸しなど、公式サイトの客室区分を眺めてから泊まる部屋を選ぶと、同じ宿の中に異なる時間の層があることが分かります。部屋名や区分は改修・運営状況により変わる場合があるため、予約時には最新の客室ページをご確認ください。
合併話より、今の館内の読み方へ
旧記事には、蔵の湯や貸切風呂に触れた案内もありました。しかし、当時の数や利用条件を現在の情報として再掲すると誤解につながります。温泉設備、利用時間、予約方法は、宿泊日やプランによって案内が変わる可能性があります。
現在確認できるのは、公式サイトが自家源泉の湯、客室、サウナなどをそれぞれ案内していることです。『昔はこうだったから今も同じ』とは考えず、予約前や到着時に公式案内を確かめる。それだけで、古いブログを歴史資料として楽しみながら、今の滞在も迷わず組み立てられます。
建物の呼び名は、小さな道しるべ
宿に着いたら、客室へ急ぐ前に館内の呼び名を少し意識してみてください。本館と万葉亭、離れや一棟貸し。それぞれの言葉は単なる案内記号ではなく、宿が増築や改修を重ねてきた時間の道しるべでもあります。
もちろん、立入可能な範囲を越えて歩き回る必要はありません。館内図やスタッフの案内に沿いながら、廊下の光、古い木の表情、部屋ごとの空気の違いを味わう。歴史を年表で覚えるより、ずっと旅らしい楽しみ方です。
約300年の物語は別記事で深く
旅籠屋丸一の創業や三国街道との関わり、代々受け継がれた書画、蔵を再生した湯処については、既存記事三国街道の記憶を今へ――猿ヶ京温泉で約300年続く旅籠屋丸一で詳しく紹介しています。
こちらの記事はその歴史全体を繰り返すのではなく、2011年の短いお知らせと、現在も残る『万葉亭』の呼び名に焦点を絞りました。古い記事同士を無理につなげず、役割を分けることで、読みたい情報へ近づきやすくしています。
名前を受け継ぐ宿で、回復の余白を
宿の名前が一つになっても、そこで過ごした人の記憶や、建物の呼び名まで消えるわけではありません。万葉亭という響きに昔を思い、今の旅籠屋丸一で新しい一夜を過ごす。その重なりも、長く続く宿ならではの面白さです。
ここでいう『回復』は、温泉や設備が身体の状態を改善するという意味ではありません。日常の速さから離れ、古い名前や建物の時間に耳を澄ませ、自分のペースを取り戻す旅の体験価値です。現在の客室、温泉、料金、利用条件は、必ず公式サイトと予約画面でご確認ください。
旧公開日:2011年6月15日
全面更新日:2026年8月10日
参考:旅籠屋丸一公式サイト、月刊まるいち旧記事
旅籠屋丸一のご予約
空室、料金、宿泊プランは日付・人数・客室によって変わります。最新情報は旅籠屋丸一の公式予約ページでご確認ください。
予約を確定する前に、宿泊日、人数、客室、食事、合計料金、変更・取消条件をご確認ください。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。幼少期からテニスに打ち込み、全国大会やオーストラリア留学を経験。
帰国後、堀越高校、中央大学へ進学。
卒業後は中国整体・サプリメント・アロマ関連など、人の身体や暮らしに関わる仕事に携わる。
現在は旅籠屋丸一の代表取締役・15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。
このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

