冬の猿ヶ京温泉へ行きたいけれど、雪道の運転が気になる。そんな方には、東京駅から上越新幹線で上毛高原駅へ、そこから路線バスで猿ヶ京へ向かう旅をおすすめします。旅籠屋丸一の公式交通案内では、東京から上毛高原まで新幹線約89分、上毛高原から猿ヶ京まで関越交通バス約35分。車のハンドルを握らない分、窓の外の変化を二人で眺められる道のりです。
冬の旅は、着いてから何をするかと同じくらい、どう向かうかが大事です。雪の予報を見て運転の心配が先に立つなら、切符を選ぶところから旅を変えてみませんか。この記事では、往復の組み立て方、バス時刻表の見方、宿に着く時間の考え方を、公式情報をもとにまとめました。
上毛高原駅で旅の速度をひとつ落とす
東京から上越新幹線に乗り、上毛高原駅で降りる。ここまでは列車の旅です。駅から先は、猿ヶ京方面のバスに乗り換えます。宿の公式案内には、関越交通バスの終点「猿ヶ京」まで約35分とあります。数字だけなら短い区間ですが、新幹線から路線バスへ乗り継ぐと、旅の歩幅が少し変わります。
窓の外に目を向ける時間を、移動の「待ち」と考えなくてもいいと思うのです。年末の予定や仕事の話をしていたのに、途中から「今日は何を食べようか」に変わる。そういう会話が生まれるのも、バス旅のいいところ。もちろん景色は日によって違います。記事の挿絵に描いた雪も、その日の現地を示すものではありません。冬の猿ヶ京を想像する小さな入口として見てください。

行きの便より帰りの便が旅を決める
バス旅を組み立てるとき、行きの便だけを見て安心してしまうことがあります。宿に着く時刻を先に決めたくなりますが、帰りも同じくらい大切です。翌日、朝をゆっくり過ごしたいのか、上毛高原駅から早めの新幹線に乗りたいのか。帰りのバスを先に一便選んでおくと、一泊の輪郭がはっきりします。
みなかみ町観光協会の公式ページには、上毛高原駅発着・猿ヶ京方面の簡易バス時刻表があります。現在掲載されている表の対象期間は2026年4月1日から12月15日までです。12月16日以降や年末年始の旅を考える方は、この表をそのまま使わず、関越交通の最新時刻表を見てください。新幹線も、乗り継げる列車を同じ画面で確かめるのが安心です。往復を一緒に見る。地味ですが、このひと手間が旅先の時間をのびのびさせます。
時刻表の詳しい確認先は、みなかみ町観光協会の猿ヶ京方面バス時刻表と、旅籠屋丸一の公式交通案内です。運行変更や天候による影響は出発前にも確認してください。
早く着くより気持ちよく着く
宿の公式案内によると、旅籠屋丸一のフロントが開くのは14時30分、お部屋に入れるのは15時からです。早く着きすぎると、寒い季節には外でお待ちいただくことになります。バスの時刻を選ぶ際には、着いた後の過ごし方まで考えてみてください。旅の初日を「まだ入れない」で始めるより、ちょうどよい時間に到着したいものです。
宿では、バスでお越しの方へ、可能なら14時55分猿ヶ京着の便を案内しています。ただし、便の時刻や運行日は変わり得ます。予約日が決まったら、その日の時刻表と新幹線の接続をあらためてご覧ください。待ち時間が生じる場合、宿の案内には上毛高原駅の暖かな待合室とカフェも紹介されています。予定を詰めて走るより、乗り換えに少し余裕を持つ。冬はそのくらいがちょうどいいと思います。
宿の到着案内はフロントオープン時間のお知らせでご覧いただけます。夕食の時間やチェックインの条件は予約するプランによって確認し、遅れそうなときは宿へ直接ご連絡ください。

荷物は軽く予定は少なめに
車なら後部座席に積めるものも、列車とバスでは自分で持ち歩きます。冬の上着、履き慣れた靴、小さな荷物。必要なものを絞るだけで、駅の階段や乗り換えがずいぶん楽になります。もっとも、寒さを我慢して荷物を減らす必要はありません。帽子や手袋など、歩く時間に使うものは手の届くところへ。
猿ヶ京へ向かう日の観光を一か所にするのも手です。列車とバスを乗り継いだら、その日は宿に着くことを旅の中心に置く。翌朝に予定を回せば、夕方の光や食事の前の時間を慌てずに味わえます。どこかへ寄る場合は、荷物を持って移動できるか、途中でバスへ戻れるかを時刻表で確かめてから決めましょう。公共交通の旅では、「行ける場所」より「気持ちよく行ける場所」を選ぶのがこつです。
雪の有無や道路の状態は日ごとに変わります。公共交通でも運休や遅れがあり得るため、天気が荒れる予報の日は鉄道・バス双方の運行情報を確認してください。帰りの接続にも余裕を取っておくと、時計ばかり見ずに済みます。
宿に着いたら移動の続きをしない
猿ヶ京に到着したら、旅の目的はもう「移動」ではありません。上着を置いて、お茶を飲んで、窓の外をひと目見る。観光名所を一つ増やすより、ここで歩調を落とす方が冬の一泊に合うこともあります。丸一での温泉や食事については、予約したお部屋とプランの案内を確かめてください。提供内容を想像で足すより、実際に過ごせる時間を大切にしたいからです。
車の旅には、寄り道を自由に選べるよさがあります。一方、雪道の運転から離れたい日に選ぶ新幹線とバスには、移動中から会話と景色に目を向けられるよさがあります。どちらが正解ということではなく、冬の自分たちに合う方で。雪道が気がかりなら、次の猿ヶ京はハンドルを置いて出かけてみてください。
詳しい経路は旅籠屋丸一の交通案内へ。宿泊日の料金・空室は公式予約画面でご覧いただけます。なお、掲載した挿絵は利用イメージ(AI生成)です。実際の車両、停留所、温泉街、宿泊客や現在の積雪を示す記録写真ではありません。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。旅籠屋丸一の15代目として歴史を受け継ぎながら、宿と土地の新しい楽しみ方をお届けしています。


