群馬を旅していると、ときどき鼻が先に寄り道を決めます。香ばしい味噌の匂いをたどった先にあるのが、群馬県民にはおなじみの焼きまんじゅう。名前には「まんじゅう」とありますが、餡が入っていないものが一般的です。初対面では少し驚き、ひと口食べると、今度はその軽さにもう一度驚きます。
焼きまんじゅうは、群馬の粉もの文化の優等生
群馬県の公式情報では、小麦粉にこうじを混ぜて発酵させた生地を串に刺し、甘じょっぱい味噌だれを塗って香ばしく焼く郷土食として紹介されています。小麦栽培が盛んだった土地の暮らしと、祭りや縁日の記憶が一本の串にまとまったような食べものです。
表面は味噌だれでつやつや。焦げ目の香りは力強いのに、中はふんわりしていて軽やかです。「大きいから半分にしよう」と話していた人が、気づけば次のひと玉へ進んでいる。焼きまんじゅうには、相談を短く終わらせる才能があります。
上手に食べるコツは、少し前のめり
味噌だれがたっぷりなので、きれいに食べようと構えすぎないのがいちばんです。串を横に持ち、お皿の上で少しずつ。焼きたては中まで熱いことがあるため、最初のひと口だけは慎重にどうぞ。口の周りに味噌がついても、それは群馬旅の勲章ということで。
どこで出会える?
焼きまんじゅうは県内の専門店、道の駅、イベントなどで見かけます。みなかみ町や沼田方面のドライブでも出会えることがありますが、営業時間や販売日は店ごとに異なり、売り切れ次第終了の場合もあります。目当てのお店があるときは、当日の公式情報を確認してから向かうのが安心です。
丸一へ向かう途中で見つけたら、まずは焼きたてを一本。夕食の予定がある方は、お腹とよく相談してください。香りのほうは、たぶん相談に応じてくれません。
群馬の味から、猿ヶ京の夜へ
名物を味わうと、景色にも少し土地の輪郭が加わります。焼きまんじゅうで群馬の入口を楽しんだあとは、猿ヶ京温泉でゆっくり。旅の速度を落とし、自分らしさを取り戻す回復の時間を丸一でお過ごしください。
※アイキャッチ画像は焼きまんじゅうの特徴を表したイメージです。店舗の商品写真ではありません。参考:群馬県「ぐんま広報」。販売情報は各店舗の公式案内をご確認ください。

