ぐんま昆虫の森で秋の虫探し|家族で歩く桐生の里山

ぐんま昆虫の森を思わせる秋の里山で家族がバッタを観察する利用イメージ

ぐんま昆虫の森を秋に訪れるなら、まず草むらの音へ耳を澄ませてみてください。夏のにぎやかさが少し落ち着くころ、足元ではバッタが跳び、葉の裏や小枝にも小さな命が隠れています。

群馬県桐生市にあるこの施設は、展示を見るだけの博物館ではありません。雑木林、草地、水辺、田畑などがある里山を実際に歩き、昆虫とその暮らす環境を一緒に観察できる体験型施設です。2026年9月5日からは「秋の野山の昆虫展」も始まっています。

ぐんま昆虫の森は、里山そのものが展示室

園内には昆虫観察館だけでなく、バッタの原っぱや雑木林、かやぶき民家のある風景が広がります。虫の名前をたくさん覚えていなくても大丈夫です。「どこにいたか」「何を食べていそうか」「どんな色で隠れていたか」と見ていくと、一匹の虫から周囲の草木まで目に入ってきます。

子どもが先に虫を見つけ、大人があとからしゃがみ込む。そんな順番になるのも、この場所らしい楽しさです。早く次へ進むより、一つの草むらでしばらく待つ方が、思いがけない動きに出会えます。

秋の野山では、バッタの足元を見る

秋の里山の草にとまるバッタを表現した利用イメージ
利用イメージ(AI生成):秋の草地で見られる昆虫観察を表した写真です。ぐんま昆虫の森で確認された個体や現在の観察状況を撮影したものではありません。

秋の昆虫観察では、派手な姿だけを探さないのが小さなコツです。枯れ始めた草の色に溶け込む体、長く伸びた後ろ脚、風に揺れる触角。動かなければ気づかない姿が、歩く速さをゆるめると少しずつ見えてきます。

フィールドでは昆虫を手に取って観察できますが、観察後は元の場所へ戻すのが施設のルールです。虫あみは持ち込めますが、虫かごや昆虫を入れる容器は持ち込めません。命を持ち帰るのではなく、見つけた場所と姿を記憶や写真に残す。そんな観察を親子で話しておくと、里山での時間がより穏やかになります。

昆虫観察館では、世界のチョウにも出会える

温室で親子が世界のチョウを観察する利用イメージ
利用イメージ(AI生成):温室でチョウを観察する場面を表した写真です。人物は実在の来園者ではなく、ぐんま昆虫の森の設備や展示を正確に再現したものではありません。

屋外で虫を探したあとは、昆虫観察館へ。生きた昆虫や標本を見られ、温室では亜熱帯の植物とチョウを観察できます。屋外の小さなバッタと、温室をゆっくり舞うチョウ。同じ昆虫でも、形や暮らし方の違いがよく分かります。

雨の日や暑さが残る日も、館内を組み合わせると無理のない見学になります。ただし、館内のふれあいコーナーは公式案内で実施見合わせとなっています。触れることを目的にせず、動きや模様を近くで眺めてみてください。

料金・開園時間と、家族での準備

2026年9月18日に公式情報を確認したところ、入園料は一般410円、大学生・高校生200円、中学生以下無料です。4月から10月の開園時間は9時30分から16時30分で、入園は閉園30分前まで。原則として月曜日が休園ですが、祝日や学校休業期間などで変わる場合があるため、当日はぐんま昆虫の森公式サイトの開園カレンダーをご確認ください。

園内に食堂はなく、別館で軽食と飲み物の販売があります。ゆっくり過ごすならお弁当を持参する方法もあります。広いフィールドを歩くため、履き慣れた靴、帽子、飲み物、雨具があると安心です。ベビーカーは観察館周辺では利用できますが、その他の場所には向かないと案内されています。

虫を見つけた日の夜は、猿ヶ京温泉へ

小さな虫を追ってしゃがみ、家族で同じ草の葉を眺める。大人も子どもも、いつの間にか日常の時計から離れています。私たちが大切にする回復は、何かが身体に作用するという意味ではありません。興味の向くままに歩き、自分たちの会話を取り戻す余白のことです。

桐生方面から群馬の旅をつなぐ場合は、移動時間と道路状況を確かめ、詰め込みすぎない計画にしてください。猿ヶ京温泉で一泊する旅のご案内は旅籠屋丸一公式サイトでご覧いただけます。


この記事を書いた人

窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目

群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。家族で楽しめる群馬の場所と、旅の途中で見つける季節の表情をお届けしています。