温泉旅館を発つ朝は、朝食前に荷造りを半分だけ済ませておくと、最後の時間を急がずに味わえます。
全部を片づける必要はありません。夜に使った充電器や衣類を先に鞄へ戻し、朝に使うものだけを一か所へ残しておく。それだけで、朝食後に部屋へ戻ったときの景色がすっきりします。
旅籠屋丸一では、朝の館内に夜とは違う静けさがあります。器の音、廊下の光、中庭の木々。帰り支度に追われず、その小さな変化まで見ていただけたらと思っています。
朝食前は「夜に使ったもの」だけを鞄へ戻します
目が覚めたら、まず充電器、読みかけの本、羽織った衣類など、もう使わないものをまとめます。洗面道具や着替えなど朝に必要なものは、鞄へ入れず一か所へ。支度を完成させるのではなく、迷うものを減らすのがコツです。
冷蔵庫、金庫、コンセントの近くも、このときに一度確認します。最後に全部を見直そうとすると慌ただしくなりますが、朝食前と出発前の二回に分ければ、自然に目が届きます。

朝食は、時計より料理の温度を見ながら
荷物が半分整っていると、朝食の席で次の予定ばかりを気にせずに済みます。温かな汁物、炊きたてのご飯、器に並ぶ小さなおかず。内容は季節や仕入れで変わりますが、朝の料理は温かいうちにゆっくり味わってください。
食後のお茶まで終えたら、部屋へ戻って朝に使ったものを鞄へ。残っている品が少ないので、支度の終わりがはっきり見えます。
出発前の五分は、部屋ではなく中庭を見る時間に
荷造りが終わったあとに五分だけ余裕があれば、窓辺や館内から中庭を眺めてみてください。朝の光は建物の白壁や木々の色を静かに見せてくれます。

旅の印象は、名所や料理だけでなく、宿を出る直前の景色にも残ります。慌てずに玄関へ向かえることも、一泊を心地よく締めくくる大切な時間です。
チェックアウト時刻は予約内容で確認してください
チェックアウト時刻や精算方法は、ご予約のプランや案内をご確認ください。出発時刻から逆算し、朝食前に一度、朝食後にもう一度と支度を分けると無理がありません。
温泉旅行の最後の朝まで、急ぐための時間ではなく、旅を味わう時間にしていただけたらと思います。
旅籠屋丸一から東京方面への帰り道
お車では猿ヶ京温泉から国道17号を通り月夜野ICへ向かいます。月夜野ICまでは公式案内で約20分、そこから関越自動車道で練馬ICまでは約90分です。
公共交通では、関越交通バスの猿ヶ京から上毛高原駅まで公式案内で約35分、上毛高原駅から東京駅までは上越新幹線で約89分です。時刻表や道路状況は変わるため、お出かけ前に最新情報をご確認ください。

この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。現在は旅籠屋丸一の15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

