猿ヶ京温泉の秋は、朝晩の空気がすっと澄み、山の色が日ごとに深まっていく季節です。窓の外を眺めているうちに、ふいに「温泉へ行こう」と思い立つこともあるでしょう。
このページを最初に公開した2015年11月4日、私たちはその週の土曜日に空室が出たことをお知らせしました。紅葉が見頃を迎えていること、部屋では暖炉を楽しめること。わずかな言葉のなかに、せっかく空いた一室を、秋の旅を待つ誰かへ届けたいという気持ちが残っています。
予定になかった旅が生まれるとき
旅行は、何か月も前から計画するものばかりではありません。仕事がひと段落した日、天気予報に晴れマークを見つけた朝、誰かとの会話で温泉の話題が出た夜。旅に出たい気持ちは、案外ふいに訪れます。
そんなとき、ちょうど宿に空きがあると、それだけで小さな縁を感じます。行き先を決めてから細かな予定を組むのではなく、まず宿を選び、その周りで何をしようかと考える。思い立った旅には、計画の隙間から生まれる自由があります。
2015年11月、紅葉の週末
旧記事では、猿ヶ京近辺が紅葉の見頃を迎えているとお伝えしていました。これは2015年当時の記録であり、現在や毎年同じ日に見頃になるという案内ではありません。それでも、秋の色に包まれた山里へ来てほしいという、当時の空気は今も文章から伝わってきます。
山の季節は暦どおりには進みません。色づきが早い年もあれば、ゆっくり深まる年もあります。だからこそ、旅先で出会ったその日の景色は一度きりです。鮮やかな木々も、落ち葉の道も、薄い霧に包まれた朝も、その旅だけの風景になります。
外の冷たさと、部屋のぬくもり
旧記事には「お部屋では暖炉も楽しめますよ」と書かれていました。どの部屋で、どのような条件で使えたのかという詳しい情報は残っておらず、現在の設備や利用条件を示すものではありません。ただ、秋の冷たい空気のなかを歩いたあと、暖かな部屋へ戻る嬉しさを伝えたかったのでしょう。
温泉に浸かり、部屋でゆっくり過ごし、窓の向こうの夜を眺める。特別な予定をたくさん詰め込まなくても、時間が少しゆるむだけで旅らしくなります。日常から離れ、気分に回復の余白をつくる。そんな静かな過ごし方も、山の宿の楽しみです。
空室は、旅への小さな入口
空室が出る理由や時期はその都度異なります。記事として固定された日付の情報は、公開後すぐに古くなってしまいます。そのため、このページでは現在の空室をお知らせすることはしません。
けれど、ふと旅に出たくなった日に空室を探してみることはできます。直前の宿探しについては、猿ヶ京温泉の直前予約|空室を探す手順と確認ポイントにまとめました。実際の空室や宿泊プランは、旅籠屋丸一公式サイトの最新情報をご覧ください。
秋の一日を、余白のある予定で
朝からすべてを決めなくても、猿ヶ京の秋は楽しめます。少し歩いて山の色を眺め、温かいものを味わい、早めに宿へ戻る。夕暮れが早い季節だからこそ、何もしない時間が自然に生まれます。
旅の予定に余白があると、その日の気分で立ち止まれます。湖の近くで風を感じたり、気になった景色をもう一度振り返ったり。目的地の数ではなく、心に残った瞬間で一日を数える。そんな旅もよいものです。
短い告知から残った、宿の気持ち
2015年の記事は、日付と電話番号を中心にした短いお知らせでした。期限を過ぎれば役目を終えるはずの文章ですが、読み返すと、秋の猿ヶ京へ誰かを迎えたいという気持ちが見えてきます。
一室の空きが、一人の旅のきっかけになる。宿にとって空室のお知らせは、単なる在庫の案内だけではなく、まだ見ぬお客様へ扉を開く言葉でもあったのだと思います。この記録が、いつか思い立って温泉へ出かける日の、小さな後押しになれば嬉しいです。
この記事について
初回公開:2015年11月4日/全面更新:2026年8月10日。旧記事に記載された2015年11月7日の空室、当時の紅葉と暖炉の案内を、過去の記録として再構成しました。現在の空室、紅葉の見頃、客室設備、暖炉の利用可否を示す記事ではありません。最新情報は公式サイトでご確認ください。旧画像は権利確認が完了していないため本文から外し、画像は第2段階で追加します。
旅籠屋丸一のご予約
空室、料金、宿泊プランは日付・人数・客室によって変わります。最新情報は旅籠屋丸一の公式予約ページでご確認ください。
予約を確定する前に、宿泊日、人数、客室、食事、合計料金、変更・取消条件をご確認ください。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。幼少期からテニスに打ち込み、全国大会やオーストラリア留学を経験。
帰国後、堀越高校、中央大学へ進学。
卒業後は中国整体・サプリメント・アロマ関連など、人の身体や暮らしに関わる仕事に携わる。
現在は旅籠屋丸一の代表取締役・15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。
このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

