旅籠屋丸一のご飯が新米になりました|米作りの名人・本多義光さんのお米

旅籠屋丸一の新米を思わせる湯気の立つ炊きたてご飯の利用イメージ

旅籠屋丸一のご飯が、今年の新米になりました。

炊飯器の蓋を開けた瞬間、ふわりと立つ湯気。その向こうで、一粒ずつが明るく見える朝があります。宿をしている私たちにとって、新米へ切り替わる日は、暦に書かれていない小さな節目です。

お客様へ『今日から新米です』とお伝えできるのが、毎年うれしくてなりません。遠くから猿ヶ京温泉まで来てくださった皆さまに、この土地の秋を、まずひと口のご飯から感じていただけたらと思っています。

旅籠屋丸一が仕入れるのは、本多義光さんのお米

当館がお米を仕入れているのは、みなかみ町で米作りに向き合ってきた本多義光さんです。Wikipediaの人物紹介では、みなかみ町出身の稲作篤農家で、水月夜生産組合の組合長、アグリサポート有限会社の代表取締役として紹介されています。

同ページには、全国各地の米のコンテストで入賞を重ね、2015年には主要な米コンクールすべてで入賞以上を達成したと記されています。華やかな受賞歴もさることながら、長い年月、田んぼと稲を見つめ続けてきた人からお米を受け取れることを、私たちはありがたく感じています。

本多さんの経歴と受賞歴の概要は、本多義光さんの紹介ページでご覧いただけます。

白い粒の向こうに、山あいの田んぼがあります

白くつややかな新米の粒を升から器へ移す利用イメージ
利用イメージ(AI生成):精米したての白い新米を表現しています。実際に仕入れたお米の商品写真ではありません。

茶碗の中では小さな白い粒ですが、その前には、春の田、水を張った初夏、青い稲が風に揺れる夏、穂が重く垂れる秋があります。晴れの日ばかりではありません。雨の多い日も、暑さの厳しい日もあり、その一日一日を越えて新米が届きます。

精米されたお米を量るとき、田んぼの景色まで想像することがあります。作る人がいて、運ぶ人がいて、炊く人がいる。お客様の茶碗へよそうまでの間に、たくさんの手がつながっています。

新米は、まず炊きたてをそのままで

みなかみ町を思わせる山あいで黄金色に実った稲の風景の利用イメージ
利用イメージ(AI生成):みなかみ町を思わせる山あいの実りの季節を表現しています。本多義光さんの特定の田んぼを撮影した写真ではありません。

新米の日は、最初のひと口を、どうぞおかずを急がずに味わってみてください。香り、やわらかな湯気、噛んだときの甘みの感じ方は、人それぞれです。炊き上がりも、その日の水分量や気温によって少しずつ表情を変えます。

派手ではありませんが、炊きたての白いご飯が食卓の真ん中にあると、料理の景色が落ち着きます。おかずをひと口、ご飯をひと口。旅先の夕食が、ゆっくりと自分の速さへ戻っていきます。

一膳のご飯がつくる、回復の余白

丸一でお話しする「回復」は、身体への効き目を約束する言葉ではありません。日常の時間割から少し離れ、湯気を眺め、きちんと噛み、誰かと『おいしいね』と言える余白のことです。

新米は一年に一度、同じ季節に戻ってきます。それでも、その年の天候も、食卓を囲む人も、まったく同じではありません。今年の一膳を今年の記憶として味わっていただく。その静かな時間が、旅の中に残ってくれたらうれしく思います。

今年の新米と一緒に、お待ちしております

日々お越しくださる皆さま、生産者の皆さま、宿の食卓を支えてくださる皆さまへ、あらためて感謝申し上げます。炊きたてのご飯をよそいながら、私たちは今日も、無事にお迎えできることのありがたさを感じています。

宿泊プランや空室状況は、旅籠屋丸一公式サイトでご確認ください。猿ヶ京温泉の秋と、今年の新米をご用意して、皆さまをお待ちしております。


この記事を書いた人

窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目

群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。宿の食卓を支えてくださる作り手への感謝と、季節の小さな変化をお届けしています。

新米への切り替えと本多義光さんからの仕入れは、旅籠屋丸一からの案内です。人物の経歴・受賞歴はリンク先の記載を参照し、最新の所属や活動状況を断定するものではありません。掲載画像はすべて利用イメージです。