朝、台所に届いたトマトを切ると、まな板の上に夏の匂いが広がります。派手な出来事ではありませんが、宿を続けていると、こういう小さな瞬間が季節をいちばん正直に教えてくれます。
みなかみ町の資料では、トマトは8月から9月、きゅうりやピーマンは夏に収穫量が多い野菜として紹介されています。今日は、そんな夏野菜と、お越しくださる皆さまへの感謝を少し。
冷たいトマトが似合う午後
強い日差しの中を走って宿へ着くと、冷たい水や野菜の瑞々しさがうれしく感じられます。旬の味は、立派な説明がなくても、その土地の気候を口の中へ運んでくれます。

食卓は、畑とお客様をつなぐ場所
宿の料理は、毎日同じものを並べる仕事ではありません。季節、仕入れ、食材の状態を見ながら、その日の一皿を考えます。掲載写真は、みなかみの夏の味覚を想像しやすくするために制作した利用イメージです。実際の提供料理や、実在する特定の農園を撮影したものではありません。
旅先で口にしたものを、帰宅後に思い出していただけることがあります。あの夏のトマトがおいしかった、という短い記憶が、また群馬へ向かうきっかけになればうれしく思います。

お越しくださることへの、変わらない感謝
暑い日も、雨の日も、山道を越えて猿ヶ京まで来てくださる。そのことは決して当たり前ではありません。玄関でお顔を拝見するたび、今日も無事に到着されたことにほっとします。
湯に浸かり、食事を囲み、夜は静かに休む。翌朝、少しゆっくりした表情で出発される姿を見送る時間が、宿主にとって何よりの励みです。
冷やしたトマトから、みなかみの夏へ
冷たい一切れを口にすると、皮の張りや果汁の甘さに、その日の畑の景色まで想像が広がります。旬の味は産地や収穫の時期によって少しずつ違うもの。地元の売り場で選ぶ楽しみも、夏の旅に持ち帰ってください。
食とお土産を楽しむ丸一への行き方
丸一で食事やお土産を楽しむなら、東京方面から関越自動車道で月夜野ICへ、国道17号を猿ヶ京温泉方面に進みます。月夜野ICから宿は公式案内で約20分。上毛高原駅からは猿ヶ京行きバスで約35分が目安です。詳しくはこちら|丸一の交通案内・地図。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。幼少期からテニスに打ち込み、全国大会やオーストラリア留学を経験。
帰国後、堀越高校、中央大学へ進学。
卒業後は中国整体・サプリメント・アロマ関連など、人の身体や暮らしに関わる仕事に携わる。
現在は旅籠屋丸一の代表取締役・15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。
このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

