温泉旅館に二泊する過ごし方|観光を一日減らす、猿ヶ京の旅

旅籠屋丸一の客室で過ごす二泊の温泉旅

一泊の温泉旅行は、到着したと思ったら翌朝には荷物をまとめる旅になりがちです。そこで、ときには同じ宿に二泊してみませんか。観光地を増やすのではなく、移動を一日減らすための二泊です。

猿ヶ京温泉で二度の夕暮れと二度の朝を迎えると、宿は「泊まる場所」から「しばらく暮らす場所」へ変わります。

一日目は、早めに宿へ着く

初日は遠くへ寄り道しすぎず、夕食前の余白を残して到着します。客室で荷物をほどき、館内の書画を眺め、湯へ。丸一には貸切風呂はありませんので、利用できる温泉や客室設備は予約時に公式の客室情報をご確認ください。

二泊目にゆっくり過ごす旅籠屋丸一の客室
観光を減らし、客室でくつろぐ時間(旅籠屋丸一提供・使用許諾済み)

二日目は、観光を一つだけ

朝食後、出かけるなら赤谷湖やたくみの里など、近隣から一つを選びます。昼すぎには宿の周辺へ戻り、読書や昼寝、庭を眺める時間へ。何もしないことに少し慣れてくるのが二日目のおもしろさです。

天候が変わったら、外出をやめても構いません。旅程を守ることより、その日の自分たちに合う過ごし方を選ぶことが、二泊旅の贅沢です。

旅籠屋丸一の客室に備わる温泉の一例
客室に備わる温泉の一例。貸切風呂の写真ではありません(旅籠屋丸一提供・使用許諾済み)

三日目の朝は、帰る支度もゆっくり

一泊目の朝より、二泊目の朝は館内の音や光に馴染んでいます。帰る支度の前にお茶を飲み、窓の外をもう一度眺める。旅の終わりを急がないことで、日常へ戻る気持ちも穏やかになります。

二泊三日は、観光地を二倍回るための旅ではありません。移動を減らし、同じ場所で時間の変化を味わう旅。忙しい日々にこそ、そんな回復の余白が似合います。

宿主から、旅を計画する皆さまへ

旅は、見どころの数だけで豊かになるものではありません。道中で交わした会話、窓から見えた雲、予定を変えて休んだ時間。あとから思い出すのは、案内表には載っていない場面だったりします。この記事も、予定を埋めるためではなく、ご自分に合う一日を選ぶための手がかりとしてお読みください。

旅の予定や営業内容は、季節や天候によって変わります。お出かけ前には公式情報をご確認ください。予定を詰め込みすぎず、宿に着いてから何もしない時間も残していただけたらと思います。その余白もまた、日常の気分をほどく「回復」のひとときです。

旅籠屋丸一公式サイトと、月刊まるいちの観光記事も、旅程づくりにお役立てください。


この記事を書いた人

窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目

群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。幼少期からテニスに打ち込み、全国大会やオーストラリア留学を経験。

帰国後、堀越高校、中央大学へ進学。

卒業後は中国整体・サプリメント・アロマ関連など、人の身体や暮らしに関わる仕事に携わる。

現在は旅籠屋丸一の代表取締役・15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。

このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。