たくみの里を歩いていると、「そろそろ少し座りたい」という気持ちと、「でも、せっかくだから雰囲気のいい店がいい」という欲が、ほぼ同時にやってきます。
そんな旅人のわがままを、にこやかに受け止めてくれるのがOTOWAYA CAFE(オトワヤカフェ)です。豊楽館の隣に建つ白い外観はすっきりとして、里山の景色の中にちょっとおしゃれな句読点を置いたよう。近づくと「ここでひと休み」が、ほぼ決定事項になります。

里山の中で、肩の力がほどけるカフェ
OTOWAYA CAFEは2014年、たくみの里にオープンしました。地元食材を使った料理と手づくりケーキを楽しめる、明るくアットホームなカフェです。
店内へ入ると、目に留まるのは太い木の梁、木のテーブル、やわらかな照明、そして薪ストーブ。新しさと懐かしさが同じ椅子に仲よく座っているような空間です。きちんと素敵なのに、こちらまで背筋を伸ばしすぎなくていい。その加減が心地よいのです。

散策の予定を確認するために座ったはずが、気づけばコーヒーをもうひと口。「次はどこへ行こうか」の相談が、「もう少しここにいようか」へ変わっていきます。OTOWAYA CAFEには、旅の時刻表を少しだけゆるめる力があります。
おすすめは、ふわとろ卵のオムライス
ランチでおすすめしたいのが、OTOWAYA CAFEのオムライス。ふわっとやわらかな卵に、つやのある濃厚なデミグラスソース。スプーンを入れると黄色い卵とソースが混ざり、チキンライスまで一緒にすくいたくなります。
見た目はお行儀よくまとまっていますが、食べ始めるとスプーンの動きはなかなかせっかち。「写真を撮ったから、あとは温かいうちに」と自分へ言い訳をしつつ、次のひと口へ進みます。
卵、デミグラスソース、ライスという王道の組み合わせだからこそ、ごまかしがききません。子どもから大人まで親しみやすく、初めて訪れる人にもすすめやすい一皿です。公式メニューには、ほうれん草ときのこのクリームオムライスや、チーズオムカレーなども案内されています。
ランチだけで帰ると、少し惜しい
OTOWAYA CAFEは、食事だけでなく手づくりスイーツも魅力。パティシエが作るケーキは日替わりで、地元のフルーツが登場することもあります。ショーケースをのぞく前には「今日はコーヒーだけ」と言っていた人ほど、なぜかケーキの前で静かになります。

木のテーブルにケーキとコーヒーが並ぶと、散策の途中だった時間が、きちんと「カフェで過ごす午後」に変わります。何かを急いで見に行かなくてもいい。こういう小さな余白こそ、旅先で日常を回復する時間なのかもしれません。
たくみの里散策の前にも、あとにも
OTOWAYA CAFEは、たくみの里総合案内所・豊楽館のすぐ隣。到着して最初にランチをとり、身軽になってから里を歩くのもよし。体験や買い物を楽しんだあと、ケーキとコーヒーで締めくくるのもよし。場所が分かりやすく、旅程へ組み込みやすいのもうれしいところです。
暖かい季節にはテラス席も選択肢。里山の風を感じながら食事をすれば、いつものオムライスとは少し違う記憶になります。ペット同伴についてはテラス席のみ可能と案内されていますが、利用条件は来店前に店舗へご確認ください。
猿ヶ京温泉からたくみの里へ足を延ばす日に、OTOWAYA CAFEでランチ。宿へ戻ったら温泉でゆっくり。お腹を満たす時間と、何もしない時間を一日に並べると、旅の密度は不思議とちょうどよくなります。
OTOWAYA CAFE 基本情報
- 住所:群馬県利根郡みなかみ町須川852-4
- 電話:0278-64-0322
- ランチ:11:00〜14:00
- カフェ:14:00〜16:00
- ディナー:予約制・要問い合わせ
- 駐車場:店舗駐車場および豊楽館駐車場
※公式サイトには冬季休業および不定休の案内があります。別の観光案内には火曜日・第4水曜日休業との記載もあり、営業情報に差があります。メニュー、価格、営業時間、ペット同伴条件は変更される場合があるため、来店前に電話または公式SNSでご確認ください。記事の料理・店内・外観写真はOTOWAYA CAFEの実物です。
公式情報:OTOWAYA CAFE公式サイト
参考:たくみの里「Otowaya カフェ」/みなかみ町商工会「otowaya café」

