山の空気が少し冷たくなり、直売所の棚に秋の色が並びはじめる頃。群馬県片品村の道の駅 尾瀬かたしなは、目的地へ急ぐだけではもったいない、ゆっくり立ち寄りたくなる場所です。
尾瀬の玄関口らしい山の眺め、高原野菜、土地の水を生かした食事、そして展望テラスの足湯。ひとつの建物を巡るというより、片品村の暮らしを小さく旅するような時間が待っています。今回は、猿ヶ京温泉の宿主から、秋の群馬ドライブに添えたい楽しみ方をご紹介します。
尾瀬の麓で、景色から旅を始める
道の駅 尾瀬かたしなは、沼田市と栃木県日光市を結ぶ国道120号沿い、片品村役場の北側にあります。公式案内によれば、展望テラスからは尾瀬の稜線や片品の里山を望めます。旅先で最初に深呼吸したくなる、山の村らしい入口です。
展望テラスには天然温泉を使った足湯があります。ここでいう「回復」は、風景を眺めながら予定を詰め込みすぎない、旅の余白のこと。湯に足を預け、次にどこへ向かおうかと話す時間まで含めて、よい立ち寄りになります。

「かたしな屋」で、高原の季節を選ぶ
農産物直売所「かたしな屋」には、片品村の高原野菜や地域の特産品が並びます。標高のある土地で育った野菜は、料理になる前から季節を語ってくれるものです。葉の色、土の香り、ずっしりした重さ。お土産を選ぶというより、その日の畑から届いた便りを受け取るような気持ちになります。
品ぞろえは収穫や天候によって変わります。だからこそ、「今日は何があるだろう」と棚をのぞく時間も旅の一部。保冷バッグを一枚、車に入れておくと、野菜や加工品を落ち着いて選べます。
名水とうどん、村の台所に出会う
「かたしな食堂」の名物は、平成の名水百選に選ばれた水と群馬県産小麦を使う尾瀬名水うどんです。地元の人が週替わりで料理を届ける「村民キッチン」や、花豆・トマト・リンゴなど土地の味を楽しむスナックコーナーも案内されています。
営業時間は、インフォメーション・直売所・スナックコーナーが基本9時から17時、かたしな食堂は11時から14時。村民キッチンは内容と営業が都度変わります。毎週金曜が基本の定休日ですが、10月などの行楽シーズンと祝日は営業すると公式サイトに記載されています。季節や状況で変更されることがあるため、出発前に道の駅 尾瀬かたしな公式サイトのお知らせをご確認ください。

道の駅 尾瀬かたしなへのアクセス
お車の場合は、関越自動車道の沼田ICから国道120号を日光・尾瀬方面へ約25km、公式案内で約38分です。所在地は群馬県利根郡片品村鎌田3967-1。駐車場は第1・第2を合わせ、普通車のほか大型車、バイク、RVパークも案内されています。
公共交通の場合は、上毛高原駅から尾瀬方面行きの関越交通バスで約1時間24分、JR沼田駅からは約54分。いずれも鎌田バス停で下車し、徒歩約5分です。時刻は季節により変わるため、公式アクセス案内はこちらから最新情報をご覧ください。
道の駅から旅籠屋丸一へ向かう場合は、国道120号で沼田方面へ戻り、国道17号を猿ヶ京温泉方面へ進む経路が分かりやすく、通常は約1時間15分が目安です。天候や道路状況で変わりますので、地図で現在の経路を見るのが安心です。
山の一日を、猿ヶ京温泉の夜へ
片品村で高原野菜を選び、足湯から山を眺めたあとは、猿ヶ京温泉へ。方向の違う二つの山里を一日で結ぶと、群馬の北部が思っていたより表情豊かなことに気づきます。
旅籠屋丸一では、到着後に温泉と夕食をゆっくり楽しめるよう、時間に余裕をもった行程がおすすめです。旅籠屋丸一への詳しいアクセスもあわせてご確認ください。
施設・営業・交通情報は2026年10月2日に道の駅 尾瀬かたしな公式サイトと全国「道の駅」連絡会公式サイトで確認しました。営業内容、収穫物、道路状況は変わる場合があります。写真3枚は記事内容に合わせた利用イメージ(AI生成)で、現地の実景・商品・来訪者を撮影したものではありません。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。現在は旅籠屋丸一の15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

