東京から猿ヶ京温泉へ向かう鉄道旅。上越新幹線の窓に関東平野が流れ、山の稜線が少しずつ近づいてくるころ、旅はもう始まっています。まっすぐ上毛高原駅まで行くのもよいのですが、昼どきなら高崎駅で一度降りてみませんか。
目指すのは、高崎駅の駅ビルE’site高崎2階にあるおぎのや群馬の台所。群馬の駅弁として長く親しまれてきた「峠の釜めし」を、旅の途中で味わえる実店舗です。改札から歩いて行けるので、大きな荷物のある温泉旅行にも組み込みやすい寄り道です。
高崎駅で、群馬の旅に切り替わる
東京駅から上越新幹線で高崎駅へ。ホームに降りると、ここから先は山へ向かう旅の気配が濃くなります。おぎのや群馬の台所はE’site高崎2階の「群馬いろは」内にあり、高崎駅から徒歩約1分。駅の外へ長く歩かずに昼食を取れるのがうれしいところです。

高崎は、東京から猿ヶ京温泉へ向かう道のちょうどよい節目です。急いで乗り継ぐだけでなく、湯気の立つ昼ごはんを前にして、日常の速さを旅の速さへ戻していく。そんな小さな余白も、私たちが大切にしている「回復する時間」の入り口だと思います。
小さな釜に詰まった、昭和33年からの物語
荻野屋の公式案内によれば、峠の釜めしは昭和33年(1958年)2月1日、信越本線の横川駅で発売されました。駅で待つ旅人に、温かく、土地の記憶に残る食事を届けたい。益子焼の器を使った姿は、ふたを開ける前から旅の気分を高めてくれます。
ふたを取れば、鶏肉、栗、杏、椎茸、筍、うずらの卵など、色も味わいも異なる具が釜の中に収まっています。甘い栗や杏をいつ食べるかは、人それぞれ。最初に取っておく方もいれば、最後の楽しみに残す方もいます。ひとつの釜を囲むだけで会話が生まれるのも、この駅弁の楽しいところです。
なお、掲載写真は撮影時点の峠の釜めしです。季節、提供店舗、時期により内容や盛り付け、包装が変わる場合があります。現在の提供内容は、店頭または荻野屋公式サイトでご確認ください。
おぎのや群馬の台所の店舗情報
- 店名:おぎのや群馬の台所
- 場所:群馬県高崎市八島町222 E’site高崎2階「群馬いろは」内
- 営業時間:11:00~22:00(ラストオーダー21:30)
- 電話:027-329-5656
- アクセス:JR高崎駅から徒歩約1分
営業時間や休業日は変更になることがあります。出発前にE’site高崎の公式店舗ページで最新情報を見ると安心です。峠の釜めしの商品情報は、荻野屋公式サイトで確認できます。

東京から高崎経由で、猿ヶ京温泉へ
鉄道でお越しの場合は、東京駅から上越新幹線で高崎駅へ。昼食後は高崎駅から上越新幹線に乗り直し、上毛高原駅へ向かいます。上毛高原駅からは関越交通バスの猿ヶ京方面行きに乗り、終点「猿ヶ京」まで約35分。旅籠屋丸一へはバス停から徒歩でお越しいただけます。乗車券の条件によって途中下車の扱いが異なるため、高崎駅で改札を出る際はJRの案内をご確認ください。
お車の場合は、高崎駅中心部への立ち寄りは高速道路の直行経路から外れます。高崎観光と組み合わせる日には便利ですが、宿へまっすぐ向かうなら、練馬ICから関越自動車道で月夜野ICへ、国道17号で猿ヶ京温泉へ向かう経路が分かりやすいです。
地図、車での経路、新幹線とバスの乗り継ぎは、旅籠屋丸一の交通案内で詳しく見ることができます。時刻表や道路状況は当日にもう一度ご確認ください。
釜めしの余韻を連れて、山の宿へ
高崎駅を出た新幹線が北へ進むと、窓の向こうには山が大きく見えてきます。昼ごはんの陶器の重み、掛け紙をほどいたときのわくわく、杏のやさしい甘さ。旅の途中で味わったものは、目的地に着いたあとも不思議と記憶に残ります。
猿ヶ京温泉に着いたら、どうぞ肩の力を抜いてください。温泉に入り、食卓を囲み、時計を少し遠くに置く。高崎駅の寄り道から始まった旅が、丸一でゆっくりほどけていけばうれしく思います。
店舗情報は2026年9月29日にE’site高崎公式店舗ページで確認しました。峠の釜めしの発売年・商品史は同日、荻野屋公式サイトで確認しました。写真はいずれも利用条件を確認した実写で、撮影時点の様子です。
この記事を書いた人
窪田 一生
旅籠屋丸一 代表取締役/15代目
群馬県・猿ヶ京温泉生まれ。現在は旅籠屋丸一の15代目として、歴史を受け継ぎながら宿の新しい未来に挑戦中。このブログでは、猿ヶ京温泉や旅の魅力、宿づくりへの想いをお届けします。

